施主さまとの出会い~設計編
電話でのお問い合わせ(2010/06/15)
施主さまであるMさまから電話が有りました。
内容は「兵庫県伊丹市にて築70年の木造住宅をリフォームして住まいたい」とのことです。工藤住環境設計室のホームページを見られ、以前私が設計した住宅(「売布きよしガ丘の家」)のLDKの雰囲気が気に入ったので設計をお願いしたいとのことです。設計者としてはとても嬉しいお言葉です。お会いする日程を調整しました。
初めてのご対面(2010/06/22)
Mさまご家族に宝塚市ふじガ丘にある、自宅兼事務所まで来て頂きました。家族構成はうちと同じで、ご夫婦・お子さま(お兄ちゃんと妹)です。私のBLOGを見て頂いてたようで、家族構成や子供の年齢が同じぐらいなことも知っておられました。同じ子育て世代なので、奥さまの持っている家造りのイメージが私に伝わり易いと感じて頂けたようです。実際、奥さまは家造りのイメージをしっかり持っておられましたのでスムーズに伝わってきました。
また、ご主人さまはお会いしてから帰られるまで、笑顔でお話をしておられました。とても優しいご主人さま・お父さんの感じが伝わってきました。
是非、Mさまの住宅再生計画のお手伝いをさせて頂きたいと思いました。
設計・監理契約(2010/08/16)
数回の打ち合わせを行い基本設計が完了し、設計・監理契約を結びました。
「売布きよしガ丘の家」訪問(2010/08/28)
Mさまご家族とMさまのご友人(MAさま)ご家族を、売布きよしガ丘の家にご案内致しました。使用する材料を実際に見て頂きました。(BLOGにて詳しくご紹介)
最終打ち合わせ完了(2010/10/12)
Mさまごのご自宅にて着工前の最終打ち合わせを行いました。これ以降の打ち合わせは、直接現場にて行うように致します。
今週末には、工務店さんからの最終見積りが出来上がってきます。予算内に収まる金額であることを祈ります・・・。
請負契約(2010/10/28)
数回の金額・仕様の調整を経て、工務店さんと請負契約を結びました。工務店さんは伊丹市の橋本工務店さんです。以前から建築士会の関係での面識はあったのですが、お仕事をするのは今回が初めてです。
工事編
着工(2010/11/09)
いよいよ工事が始まりました。昨日より解体工事がスタートし、3月中旬の完成を目指します!本日、初回の監理に向かいました。橋本工務店の監督さん:木村さん・大工さん:西岡さんと打ち合わせを行ないました。西岡さんは15歳より大工の道に進み、かれこれ半世紀の大ベテラン棟梁です。私も学ばせて頂くことが多い現場になると感じました。
解体工事NO.1(2010/11/12)
本日は、12月より工藤住環境設計室の所員となるM君を連れて、現場の監理に向かいました。天井部分の解体も進み、天井高さや既存梁の見せ方を検討致しました。
解体工事NO.2(2010/11/28)
解体工事NO.3(2010/12/06)
解体工事もほぼ終わり、基礎・土台廻りの補強計画の打ち合わせを行ないました。予想以上に土台の腐食が進んでいた為、建物をジャッキアップして土台の据え代えを行う方法に変更。その後基礎補強を行ない上部構造の力を地盤にスムーズに伝達出来るように施工します。


基礎工事・木工事No。1(2010/12/18)
解体工事が完了し基礎工事・木工事に取り掛かりました。新築の場合、基礎工事が完了してから木工事(土台)を敷設するのですが、リフォームの場合は同時に進行することも有ります。痛んだ土台を交換する為に柱をジャッキアップし、土台を交換致しました。(土台は耐久性の高いヒノキ材です。)
基礎工事はベタ基礎を採用し、耐震性・耐久性を高めました。鉄筋のピッチ・寸法、基礎の形状・鉄筋の被りを確認。若干の是正事項が有りましたので月曜日(20日)に再度確認。(21日にコンクリート打設)。
既存基礎部分の補強には、ホールインアンカー&挿し筋にて新設基礎に力を伝達させます。(ベース部分打設後、写真の上部にもホールインアンカーを打ち、挿し筋を施工します。)
床下空間を健全に保つ為に、機械式の床下換気扇を採用致しました。電気屋さん、橋本工務店の木村さん・西岡棟梁と打ち合わせを行ない、空気の流れるルートを打ち合わせ致しました。南側の乾いた暖かい空気を吸い込み、北側へ排気します。最もルートが長くなるように計画し、空気のよどむ部分が無いようにします。
基礎工事・木工事No。2(2010/12/20)
前回監理に来た時の是正確認を行ないました。(基礎の鉄筋)。また、設備屋さんとスリーブの打ち合わせを行ないました。(スリーブとは、基礎コンクリートに配管などを通す為に仕込んでおく枠です)。
最近は機械にて自動で木材を加工することが多いのですが、現場にて土台を刻む西岡棟梁。巧みの技です。土台の交換もほぼ完了です。
基礎コンクリート打設1回目(2010/12/21)
基礎工事No。3(2010/12/24)
基礎コンクリート打設2回目(2010/12/25)
基礎コンクリートの2回目の打設です。基礎の立ち上がり部分を打設致しました。この日はとても寒い日だったので、コンクリート強度の温度補正(強度の割り増し)を行ないます。割り増し強度は生コンクリートの納入書を確認しました。
本来ならポンプ車にて打設したいところですがリフォーム工事の為、流し込めない部分が多々有りますので人力にて打設しました。コンクリートがしっかり流し込めているかの確認を行ないました。
木工事No。3(2011/01/06)
基礎立ち上がり部分のコンクリート打設も終わり、本格的に木構造体の補強工事に取り掛かっています。柱・梁を追加・取替えを行い、また部分的に構造体の高さを変更し改修後の間取りに開放性を与える計画としています。
追加・取替えを行う梁です。新設する柱・梁は全て無垢の木を使っています。(梁:米松、柱・土台:ヒノキ)
木工事No。3(2011/01/10)
一階の子供室部分の構造体が痛んでいた為、新しい部材にて組み直しています。最近では工場にて機械加工を行うことが主流なのですが、西岡棟梁は全ての梁・柱を現場にて全て加工しています!匠の技です。

既存建物の電気配線工事に使われていた碍子(ガイシ)です。碍子とは配線とその支持物との間を絶縁するために用いる器具です。最近はほとんど見なくなりました。その形状・質感が愛らしいものなので、今回の住宅再生計画のどこかに再利用を考えたいと思います。使えそうな碍子を森本くんに選別してもらいました。(寒いので手が真っ赤です。)
最後に、とってもかわいい新郎・新婦さんの衣装をご覧下さい!隣接するお家にお住まいの施主さまは洋裁の先生です。丁度、完成しクライアントに持って行くところを写真を撮らせて頂きました。もちろん、ウエディングドレスも作られました。(とても素敵なドレスです!)
木工事No。4(2011/01/29)
工事は順調に進んでいます。1階の補強工事は概ね終わりました。
既存梁を補強する為に、新設の梁を設置致します。(ベイマツ無垢材)。
水平面の補強の為に、鋼製の火打ち梁を設置しています。
窓などのアルミサッシを取り付けています。
2階のロフト部分を築造する為に、新設の梁を設置致しました。
下屋部分(1階の屋根部分)の下地が完成致しました。構造用合板を用いることによって、水平面の剛性を高めています。
木工事No。5・その他工事(2011/02/17)
木構造体の耐震補強工事も終わり、工事は順調に進んでおります。断熱材のセルロースファイバー施工業者さんである「シンコー商会」さんと現場にて打ち合わせを行いました。外壁・屋根部分に通気層を設けて、セルロースファイバーが吸放出する湿気を外部に排出できるように致します。
木工事No。6・設備工事(2011/02/28)
木工事は内部工事に取り掛かっています。
耐震補強用の構造用合板は全て設置完了です。
ユニットバスも設置完了。
浴槽部分は断熱浴槽になっています。(湯が冷めにくいです)
子供室部分上部には、断熱材(セルロースファイバー)を吹き込む為の透湿下地が設置完了。
木工事No。7・断熱工事(2011/03/05)



工事も中盤に差し掛かり、着々と進んでおります。内部は天井下地・床下地を施工中です。また、断熱材(セルロースファイバー)は屋根・床下の施工が完了し、壁の下地を施工中です。
外壁は通気層(パッセージシート)を施工し、左官下地を行っています。
木工事No。8・断熱工事完了(2011/03/10)



内部の工事は壁下地を施工中です。柱と柱に横向きに桟木をわたしていきます。これば胴縁(どうぶち)といって、壁面を揃える為に設置します。また、断熱材(セルロースファイバー)は壁の施工が完了し断熱工事が終わりました。外部は左官仕上げの下地モルタルを施工中です。
木工事No。9(2011/03/15)





外部のポーチ部分が完成イメージに近づいてきました!以前に比べて開放的且つ、通風に配慮した玄関ポーチになります。
内部工事は壁の下地・建具枠の取付けを行っています。応援に来ている大工さんを見てビックリ!!!私が以前手がけた「売布きよしガ丘の家」を担当していた大工さんです!(偶然、橋本工務店さんの大工さんと知り合いだったそうです。)今回の設計において、売布きよしガ丘の家と共通するディテール(詳細の納まり)が多いので、非常に心強いです!
外壁は下塗りが完了。仕上げは来週以降に施工予定です。(仕上げのためし塗りを依頼中です)
そして、階段が架かりました。以前と比べて勾配も緩く、登りやすい形状に変更致しました。また、階段の天井部分も開放的になっています。
仕上げ工事No。1(2011/03/26)
建物の外装はモルタル下地が完了し、仕上げ工程に入っています。事前に打合せをした色を元に、現場にて詳細な模様の打合せを左官やさんと行いました。
将来子供室になるフリールーム(LDKの奥)の天井が仕上がりました!シナの木の美しい木目が大好きです。工藤住環境設計室ではよく採用している仕上げです。
造作工事も進んでいます。これは既存収納スペースを利用したTVボード&収納です。材料にはタモ集成材を使っています。
仕上げ工事No。2(2011/03/28)

外壁仕上げがほぼ完了致しました!色合い・表面のテクスチャー共に満足な仕上がりです。本日は施主さま(ご主人さま)と現場打ち合わせを行いました。打ち合わせ内容は雨といのルート・色、洗面脱衣室・玄関ポーチ廻りのタイル目地の色です。先日奥さまにタイルを選んで頂き、本日ご主人さまに目地を選んで頂きました。(いい感じの組み合わせになりました!)
仕上げ工事No。3(2011/04/06)
フリースペース:壁・天井の左官仕上げ完了
LDK:左官工事施工中
外部:雨とい取り付け完了現場は仕上げ工程に入っています。本日は内部の左官工事、自然系クロス貼りを行っていました。また、外部では窓に取付る木製格子の加工・取り付けを施工していました。内部左官仕上げには、サンゴで出来た材料「美らサンゴ」を使用。調湿機能はもちろんのこと、表面の素材感がとてもいい風合いです。
仕上げ工事No。3(2011/04/10)
最終作業「みんなの作業!」(2011/04/22)
皆さまこんばんは。
本日は進行中プロジェクトの「伊丹市西台住宅計画」の最終工程である、DIYワックスがけに参加致しました。
工藤住環境設計室の手掛ける設計では、コスト削減と今後「木の家」住まう為に必要になるメンテナンスを施主さまに学んで頂く為に、木部のワックスがけを積極的に施主さまにお勧めしています。雑談をしながらの最終作業。設計・監理者にとって至福の時です。(もう終ると考えると少し寂しさも感じます)また遊びに行きますが・・・。
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ご主人さまと奥さま、奥さまのお姉さま、スーパー助っ人の新谷大工さん。
みんなで力を合わせることによって、完了致しました!!!
明日は完成見学会です。はりきっていくぞ~!
完成見学会(2011/04/24)
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![DSC_0110[1].jpg](_src/sc1601/DSC_01105B15D.jpg)
昨年11月に着工した築70年の木造住宅再生計画、ついに完成致しました。完成見学会には多数の方にお越し頂き、ありがとうございました。また、私に代わってご来場者の方へのご説明を協力して下さった施主さま、本当にありがとうございました。


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