工藤建築環境設計室では古紙をリサイクルした断熱材、セルロースファイバーを使う事が多いです。
何故、セルロースファイバーを使うのか。
セルロースファイバーの特徴を見ていきましょう。
工藤建築環境設計室で採用しているセルロースファイバーの工法はデコスドライ工法です。
この工法はセルロースファイバーを壁の中に吹き込んでいきます。
細かい部分にも吹き込む事が出来るので、コンセントボックスや筋違いの裏にも隙間なく施工する事が可能です。
また、高密度で吹き込むので、高い防音効果も御座います。
【セルロースファイバーは古紙なので、燃えやすいのでは?】
よく頂くご意見です。
セルロースファイバーはホウ酸により難燃処理されていますので、燃え広がる事は御座いません。仮に表面が焦げることがあっても有毒ガスは一切発生致しません。(ビニールやフィルムを含む断熱材は如何でしょう?)
そして、セルロースファイバーの一番の特徴は、吸放湿性能です。(自然素材系以外の断熱材ではこの性能は御座いません)
吸放湿性能に優れているので、ある程度の水蒸気を保持出来ます。
この事により内部結露・壁体内結露(壁の中の結露)の発生を抑える事が出来ます。
また、関西などの比較的温暖な地域では定常計算などの結露計算により、部屋内側に貼る防湿フィルムを省略する事も出来ます。
デコスドライ工法を認定施工店にて責任施工を行った場合、無結露20年保証が付きます!
詳しくは私のバイブル、西方設計の西方先生の本にも詳しく書かれています。
【セルロースファイバーとグラスウールはどちらがいいの?】
このご意見も良く頂きます。
施工精度やコストについて、グラスウールと比較してみましょう。
セルロースファイバーの施工は、大工さんでは無く、専門の断熱施工業者さんが隙間無く施工致します。(責任施工です)
一方、グラスウールの施工は大工さんが行う事が殆んどです。
この場合、大工さんは断熱工事のプロでは無いので、どうしても施工精度ムラが出やすいです。
しっかりとした、施工指導・管理を行う事が出来る工務店さん(新住協の会員さんなど)であれば、この問題は解決する事が出来ます。
コストについては、工藤建築環境設計室が手掛ける30坪程度のお家にて、1階床下・外壁・屋根面(天井面では御座いません)にセルロースファイバーを施工した場合、60万円程度です。
セルロースファイバーの施工費用はCM分離発注方式での工事原価です。
グラスウールの場合、大工さんの日当と材料単価の合計となります。
注文住宅にて、各種造作などの複雑なお仕事を請負う大工さんの工賃は1日:2万円程度です。
筋違いやコンセントボックス廻りにも充填し、丁寧に施工すれば、最低でも1週間程度はかかります。7日掛かるとすれば施工費は14万円です。
高性能グラスウールの場合、材料費で40万円程度ではないでしょうか。
施工費+材料費を合計すれば、それほどの金額の差は出ないですよね。
セルロースファイバーは調湿性能があり、とても性能の良い断熱材です。
しかし、高性能な住環境にする為には、セルロースファイバーを使うだけでは実現出来ません。
もっと、セルロースファイバーについて詳しく知りたい方は是非、個別相談や完成見学会(3月18日・19日・20日)にお越し下さい!
2017/02/28
今回は内装材に使う左官材料をご紹介致します。
では、無垢フローリングはどの様な分類があるのか、ご説明していきます。
【樹種による分類について】
樹種による分類とはその名の通り、木の種類による分類です。
それぞれの樹種により色や硬さ、触れた時の温度に違いが御座います。
硬い木は冷たく感じ、柔らかい木は温かく感じます。
また、針葉樹(杉・ヒノキ・パイン系など)は全般的に柔らかい木が多く、広葉樹(ナラ・オーク・メープルなど)は硬い木が多いです。
針葉樹(柔らかい木)の特徴は、なんと言っても足ざわりの良さと温かさです。柔らかい木は、木の密度が低く空気を多く含んでいるので、その様に感じます。
その反面、木が柔らかい為、どうしても傷が付きやすいです。
広葉樹(硬い木)の特徴は、針葉樹と較べて、木の節が少ない事です。(針葉樹でも節の少ない部分をピックアップして入手することは出来ます)
また、木が硬い為傷が付きにくいです。
私が感じた事ですが、工藤建築環境設計室の事務所には硬い無垢フローリングである【ケンパス】を貼っています。夏場などスリッパを履かず、一日中事務所に居ますと足が疲れます。
恐らくフローリングが硬い為、足に負担がかかっているのだと思います。
そして、コストについては、一般的には広葉樹系が高いです。
【加工による分類について】
加工による分類とは、一枚の無垢フローリングが本当に一枚板なのか、ジョイントされたものなのかです。
一枚板の事をOPCや一枚物、ソリッドタイプと呼ぶ事が多いです。
また、ジョイントされたものをUNI(ユニ)タイプと呼びます。
説明図は、いつもお世話になっています、kinoyuka.net様のネットより使わせて頂きました。
また、塗装品なのか、無塗装品なのかの分類も御座います。
無垢フローリングの良さを生かす為、工藤建築環境設計室では無塗装品を選ぶことが多いです。
無塗装のままですと、どうしても汚れてしまうので、工藤建築環境設計室では蜜ロウワックスを使っています。
ここで重要なのは、無塗装の無垢フローリングに蜜ロウワックスを塗った場合、色が大きく変化致します。
(これは、その他の自然系ワックスなどを使用した場合も同じです)
無垢フローリングに蜜ロウワックスを塗ると、
この様になります。
塗りたての写真なので少々濃い目に写っていますが、それでも結構な濡れ色に変化致します。
無垢フローリングを選ぶ時は、表面保護ワックスなどを塗った時の色も確認する必要が御座います。
また、無垢フローリングは年月が経つと、紫外線により色が濃くなっていきます。
この現象を、UV変化と言います。
これも複合フローリングには無い、無垢の木の良い特徴ですね。
工藤建築環境設計室の事務所には、無垢フローリングのカットサンプルが、数十枚御座います。
無垢フローリングにご興味が御座いましたら是非一度、事務所までお越し下さい!
2017/02/24
工藤建築環境設計室で家を建てる時、又はリフォーム・リノベーションを行う時に、床に貼るフローリングは無垢フローリングを使う事がほとんどです。
『無垢フローリングは、メンテナンスが大変ですよ』的なお話を聞く事が御座いますが、実際はそんなに手が掛かる材料では無いと思います。
(私が現在住んでいる家も唐松の無料フローリングです!)
長期的に考えれば、合板で出来た複合フローリングより無垢フローリングの方が長持ちします。
これは、複合フローリングの場合、表面の薄い木の層(場合によってはプリントの材料も御座います)が剥がれると、下地の合板(ベニヤ板)がむき出しになり、とても見苦しくなってしまいます。
実際、数年前に私が設計・監理し、建替えを行った叔父の家ですが、建替え前の家に貼っていたフローリングは、複合フローリングを使用しておりました。
表面は剥がれ、とても見苦しくなっていたので、建替えのプランには無垢フローリングを採用しています。
建替え前の家のフローリングは10年程度でフローリングの表面が剥がれてきたようです・・・。
無垢フローリングと一言で言っても、色んな木の種類(樹種)があり、また様々な加工の方法が御座います。
今回は、ここで終了です。続きは次回をお楽しみに!
2017/02/23
建材に木材を使う
エコマテリアルという言葉をご存じですか?
マテリアルとは素材を意味します。
主に地球にやさしい建築材料のことをエコマテリアルといいます。
その中でも上位に位置するのが木材なんです。
木材はメンテナンスが必要ですし、耐久性にも限りがありますが、役目が終われば土に還ります。
また、新たな植生の手助けをします。
木材を使うと森林伐採などのイメージが浮かびますが、いわば生態系の中に組み込まれた『エコな建材』なのです。
近年では、メンテナンスが面倒な木材を避け、フリーメンテナンスの材料を選んでしまう傾向にあります。
こういった材料はメンテナンスをしなくてもよいというわけですが、見方を変えると『いつまでも腐らない』永い間地球に存在し続ける材料でもあるのです。
木材をたくさん使用することは、林や森を消滅させてしまうのではなく、それによって林業が活性化し、むしろ美しい豊かな森林が増えていくことにつながるのです。
木材の使用は地球の環境にとても優しいのです。
2012/06/08
内装材(左官材料)について
今回は内装材に使う左官材料をご紹介致します。
まず最初は珊瑚で出来た左官材料『美ら壁』です。
この材料には優れた調湿効果があります。表面の仕上げが良い風合いの材料であり、性能・デザイン共に優れた材料です。
この材料は珪藻土です。こちらも調湿効果のある材料です。
ちなみにこの写真に写っている建物の左官仕上げは施主さまと私・所員にて仕上げました!
『コスト削減』が出来ました。
その他にも火山灰やホタテ貝の貝殻で出来たものや、漆喰などがあります。
左官材料は『割れる』や『コストが高い』といった事により採用に至らないことがありますが、見た目の風合いや材料のもつ性能を考えると、十分使える材料だと思います。
2012/05/25